福島県のごみ処理広域化・ごみ処理施設集約化
福島県では、令和3年に「福島県 2050 年カーボンニュートラル」を宣言し、持続可能な社会の構築に向け、県民総ぐるみの省エネルギー・省資源対策の徹底や再生可能エネルギー等の最大限の活用等による地球温暖化対策とともに、適正な資源循環の確保など循環型社会の形成に県民、事業者、市町村等あらゆる主体と一体となって取り組むこととしています。
福島県におけるごみ処理の広域化及びごみ処理施設の集約化については、平成11年度に策定した「福島県ごみ処理広域化計画」に基づき、概ね計画どおりの集約化が図られたところです。
南会津地方環境衛生組合(南会津町・下郷町・只見町)
南会津地方環境衛生組合(福島県南会津郡下郷町大字落合字下川原138-1(東部クリーンセンター内))
福島県でごみ処理の広域化を進める計画が定められ、会津地方は会津ブロックとして一つにまとり、広域的な処理を行うという方針で協議が進んでいました。しかしながら、会津ブロックでの話し合いの結果、「当面は、会津・喜多方・南会津がそれぞれに処理を進める」という結論に至りました。
この結果を受けて、平成21年度から南会津郡内で話し合いが行われ、ごみ処理にとどまらず南会津地方の環境衛生業務の効率化を目指し、衛生組合の統合を検討することになりました。
南会津郡内には、田島下郷町衛生組合と西部環境衛生組合があり、共同処理業務は、ごみ処理、し尿処理、火葬業務と全く同じ内容でした。将来の南会津地方の環境衛生業務を担う運営組織を確立するとともに、効率的な業務運営を目指し、広域的な処理に対応するため、両衛生組合を廃止し、新たな衛生組合を設置しました。
伊達地方衛生処理組合(伊達市・桑折町・国見町・川俣町・福島市の一部)
伊達地方衛生処理組合(伊達市保原町字西新田1-1)
伊達地方衛生処理組合は昭和35年に設立され、福島県の北部に位置する伊達市、桑折町、国見町、川俣町、及び福島市の一部地区(平野、飯坂、茂庭)の2市3町から構成される一部事務組合であり、ごみ、及びし尿・浄化槽汚泥を処理しています。
ごみの焼却においては、公害防止装置としての電気集塵機、有害ガス除去装置、プラント排水の循環再利用により、公害防止と環境保全に万全を期しています。