岩手県のごみ処理広域化・ごみ処理施設集約化
岩手県では、岩手県廃棄物処理計画の第五次計画並びに岩手県ごみ処理広域化計画として策定するとともに、資源循環の推進、ゼロエミッション化を始めとする3Rの取組や、循環型社会の形成を推進するビジネス・技術の振興を図るなど、循環型社会形成を推進するための基本計画を策定しています。
基本目標 地域循環共生圏を3Rで支える持続可能ないわて
目指す姿の具体像
(1)ライフサイクル全体での徹底的な資源循環が行われている
県民や事業者に環境配慮設計の採用、シェアリングエコノミーの活用や食品ロス削減等、
2Rを基調としたライフスタイルやビジネスモデルが定着
地域の実情に即した循環ビジネス(2R、資源回収)が生まれ、地域振興に寄与
多様な主体の連携の下、最適な圏域で資源になり得る廃棄物の回収・再資源化が徹底
(2)災害に強く持続可能な廃棄物処理体制が確立している
地域の実情に合わせて最適な廃棄物処理施設の設置・更新が行われている
廃棄物処理施設の熱回収の強化等、脱炭素化につながる取組が進められている
多様な主体の連携の下での災害時の廃棄物処理体制が確立している
(3)廃棄物の適正処理が徹底されている
不法投棄や不適正処理が撲滅され、良好な自然環境が保全されている
悪質な業者が市場から排除されている
大船渡地区環境衛生組合(大船渡市・住田町)
大船渡地区環境衛生組合(岩手県大船渡市猪川町字藤沢口54番地1)
大船渡地区環境衛生組合は、大船渡市、住田町、三陸町(平成13年に大船渡市と合併)の1市2町におけるごみの収集及び処分に関する事務を共同処理することを目的として、昭和45年に設置された特別地方公共団体です。
再利用ごみモデル収集事業
大船渡市の単独事業として、廃棄物の再利用・再資源化を推進する“循環型社会”の実現に向け、一般廃棄物試験分別収集事業「再利用ごみモデル収集事業」を実施しています。
この事業では、大船渡市内にモデル地区を指定し、家庭から排出される燃えるごみの中のプラスチック類などを分別・収集、これらを再資源化する取組みを試験的に実施することにより、地域の特性を生かしたごみの減量化・資源化の検討に役立てるものです。
奥州金ケ崎行政事務組合(奥州市・金ケ崎町)
奥州金ケ崎行政事務組合(岩手県奥州市水沢佐倉河字仙人49番地)
奥州金ケ崎行政事務組合は、奥州市及び金ケ崎町の1市1町の行政事務の一部を共同処理するために設置された一部事務組合(特別地方公共団体)です。これまで胆江地区にあった3つの一部事務組合(胆江地区広域行政組合、胆江地区消防組合、胆江広域水道企業団)を統合して、平成20年に発足しました。
ごみ焼却施設の長寿命化
長寿命化工事により、工事後15年間は安全で安定的なごみ処理を継続することができるようになります。
エネルギー回収向上を目的とした常用ごみ発電設備の設置
ボイラ設備を新たに設置し、燃焼ガス冷却方式を水噴射式から蒸気ボイラ式に変更しました。蒸気タービン発電機により、施設で使用する電力を発電することができます。
省エネルギー化を目的とした各種設備更新
空気圧縮機の統合化、省電力機器への更新、高効率電動機への更新、高効率ポンプへの更新、照明器具の高効率化等を行いました。設備機器等の更新により、施設稼働時のCO2(二酸化炭素)排出量が、工事着工前より3%以上減少します。
災害時の運転継続への配慮
災害等による停電時においても、施設の立ち上げが可能となる非常用発電設備を設置しました。