熊本県のごみ処理広域化・ごみ処理施設集約化
熊本県のごみの焼却処理については、4市町で単独処理が行われており、その他の市町村はすべて複数市町村で構成される10の一部事務組合や広域連合による広域処理が行われています。市町村合併により複数のごみ焼却施設を管理する市や事務組合等では、施設の集約化に向けた検討が進められています。また、一部では更なる広域的な処理に向けた協議も進められています。
既存焼却施設の余熱利用については、13 施設(全体の 65%)で実施されており、そのうち4施設(全体の 20%)で発電が行われています。
なお、全国では焼却施設の 69.1%で余熱利用が実施され、35.0%の施設が発電設備を有しています。
また、既存施設のうち、平成 27 年度以降に使用を開始した3施設では、発電や二酸化炭素排出抑制等、地球温暖化防止や省エネルギー化等に配慮した整備が行われています。
菊池環境保全組合(菊池市・合志市・大津町・菊陽町)
菊池環境保全組合(熊本県菊池郡大津町大津字北楽善115番地)
菊池環境保全組合は、菊池市・合志市・大津町・菊陽町の2市2町が清掃行政の一部を共同して行うことを目的として設立している一部事務組合(特別地方公共団体)です。
運営する菊池環境工場クリーンの森合志(ごみ焼却施設)では、余熱等の有効利用として、ごみを焼却するときに発生する熱エネルギーを有効に利用するため、蒸気タービン発電機(最大2,800キロワット)を設け、工場等で使用する電力をまかない、省エネルギーに努めています。また、余剰電力は売電しています。
阿蘇広域行政事務組合(阿蘇市、 南小国町、 小国町、 産山村、 高森町、 南阿蘇村、 西原村)
阿蘇広域行政事務組合(熊本県阿蘇市跡ヶ瀬177番地)
阿蘇広域行政事務組合は、昭和63年に、それまで異なる一部事務組合により実施されていました常備消防、特別養護老人ホーム「阿蘇みやま荘」、養護老人ホーム「湯の里荘」、一般廃棄物処理施設(ごみ・し尿)、火葬施設、検診業務を複合した阿蘇郡6町6村の広域行政機構として発足しました。平成17年には、新市町村合併特例法(合併新法)に基づき新市・村が誕生し、1市3町3村(阿蘇市、 南小国町、 小国町、 産山村、 高森町、 南阿蘇村、 西原村)の枠組みと変わりました。