三重県のごみ処理広域化・ごみ処理施設集約化
三重県では、市町との連携の推進においては、一般廃棄物の統括的な処理責任を有する市町は重要なパ
ートナーであり、市町の取組を通して、或いは市町と連携しながら、より効率的、効果的にごみの減量に向けた啓発等を行い県民の環境意識の向上を図っています。市町とともにプラスチックごみ対策や食品ロス対策などの社会的課題に取り組むとともに、市町における廃棄物処理事業のICT化支援や人口減少社会を踏まえた新たなごみ処理体制の構築に向けた検討や調整なども行っています。
ごみ処理の広域化
ごみ処理の広域化については、平成31年の環境省通知において、「持続可能な適正処理の確保に向けた広域化・集約化に係る計画を策定し、これに基づき安定的かつ効率的な廃棄物処理体制の構築」が求められています。
県内では広域連合や一部事務組合による広域でのごみ処理が進んでいるところですが、少子高齢化・人口減少などを見据えつつ、市町の事情を踏まえ、各々の意思決定に基づき、その方向性を決定していく自治事務の基本にのっとり、市町の意向を十分に斟酌しながら、県として必要な協力、調整を行っています。
高効率ごみ発電施設
桑名広域清掃事業組合の可燃ごみ焼却施設は、国の循環型社会形成推進交付金を活用し建設された高効
率なエネルギー回収型ごみ処理施設で、令和2年から稼働しています。三重県は、当該施設の整備について、計画段階から技術的支援等を行っています。
当該施設では、ごみを焼却した際に発生する熱を利用してボイラーで高温・高圧の蒸気をつくり、その蒸気でタービンを回して発電を行っています。発電能力は、3,080kW(キロワット)で、これは一般家庭の 7,000 世帯分に相当します。発電した電気は、施設の設備だけでなく、施設外部にも供給されています。また、発電に使われた蒸気は、再び水に戻され、排ガスで温めてからボイラーに送られます。このように廃熱も有効利用することで、高効率発電を実現しています。
桑名広域清掃事業組合(桑名市・木曽岬町・東員町)
桑名広域清掃事業組合(三重県桑名市多度町力尾字沢地4028番地)
処理する事務
ごみ処理施設の設置、管理運営に関する事務(収集及び運搬の業務を除く)
施設の名称
桑名広域清掃事業組合資源循環センター(愛称 リサイクルの森)
伊賀南部環境衛生組合事務局(名張市・伊賀市)
伊賀南部環境衛生組合事務局(三重県伊賀市奥鹿野1990番地)
伊賀南部環境衛生組合事務局は、昭和45年、一般廃棄物の衛生的処理および広域化による処理の効率化を図るため、名張市と青山町を構成団体として、地方自治法の規定により三重県知事の許可を得て発足しました。
平成16年、青山町を含む伊賀地区6市町村が合併し伊賀市が発足したことに伴い、組合規約を改正し組合の構成団体を名張市および伊賀市に、組合の共同処理する区域を名張市および伊賀市(伊賀市にあっては、平成16年における青山町の区域)としました。
クリーンセンター、最終処分場および浄化センター(し尿処理場)、ストックヤードの4施設を有し、管内面積238.77㎢、管内人口87,256人から発生するごみ、し尿の処理を行っています。